中医学の真髄を日本に伝えるために当学院が設立されました。
医学と科学は著しい進歩を遂げましたが、なお、多数の生活習慣病と難病の治療は満足のゆく環境が整っていません。また、日本社会は少子化と老年化時代を迎え、健康維持、生活習慣病、難病の予防と治療が医療財政にも影響を及ぼす重大な課題です。
このような課題に、今までの医学だけでは充分に対応しきれないのが現状です。
未病から生活習慣、環境、精神状態、体質などを総合に考える中医学が必要となります。ところが、現在、満足できる中医学の教育施設は多くありません。
中医学の真髄を日本に広げるために、1998年4月に遼寧中医大学は東京の代々木で海外教育施設とする附属日本中医薬学院を設立しました。日本中医薬学院が設立以来、一貫して高水準の中医学教育をし、2002年から、国際中医師試験の当院卒業生の合格率が連続、100%を達成しております。また記念すべき2010年度第1回目の国際中医薬膳管理師試験も 全員合格しました。
多数の卒業生は中医学を活かして診療と漢方相談の現場、若しくは針灸、整骨、整体、健康産業で活躍しています。また更に、健康増進、生活習慣病と難病の予防と治療のために活躍しています。また、中国の遼寧中医薬大学本部校に留学に留学している学生は中医学と西洋医学を勉強しながら、附属病院の臨床研修を通じて診療能力と素質を修練しているところです。
これからも、日本の社会に役に立つ中医師と国際中医師・国際中医薬膳管理師を育てることに貢献し続けて行きたいと考えております。
日本の医療状況に新風を吹き込み、医学の未来の一端を担います。
日本はここ半世紀の間にめざましい経済成長をとげ、平均寿命でも世界第1位を誇るようになりました。しかしその一方で、高齢化や生活環境の悪化などによって成人病が増え続けています。
そして、これらが大きな原因となって医療費は年々増加の一途をたどり、いまや医療の現場は従来の医学だけでは国民のニーズに対応できなくなっているのが現状です。こうしたなかで注目されているのが、予防と治療の両面を大切にし、自然と人間のバランスを考える中医学です。
中医学の英知を集め、中医学の知識と経験を広く日本に伝えるために設立されたのが遼寧中医大学附属日本中医薬学院です。4000年の歴史を持つ中医学を継承し中国を代表する遼寧中医大学が培ってきた知識と技術に触れることは、日本の医療状況に新風を吹き込み、医学の未来を切り拓く大きな意義をもっていると考えています。
とくに医師や薬剤師、針灸師、栄養士をはじめ、社会福祉と健康管理に携わっている方々、また、これから医療・健康・福祉の最前線で活躍しようとしている若い人々に中医学を学んでいただき、実践の中に活かしてくれることを願っています。
1958 年
遼寧中医学院(Liaoning College of Traditional Chinese Medicine)設立
1997 年
「遼寧中医薬大学附属日本中医薬学院」の協議議定・調印
10 月 遼寧中医薬大学附属日本中医薬学院 開校設立準備室 開室
1998 年
4 月 遼寧中医薬大学附属日本中医薬学院 開校 記念講演会開催
4 月 中医学部中医師コース1期生、中医専攻科1期生入学
8 月 付属施設 中医療法センター 開業
2000 年
付属施設 遼寧漢方薬局 開業
2001 年
3 月 中医専攻科1期生卒業
9 月 中医学部中医師コース1期生、中国本校へ進級
10 月 第1回 日本臨床中医薬学会学術集会開催
以後学術集会は毎年開催
2002 年
3 月 中医専攻科第2期生卒業
9 月 中医専攻科第3期生卒業
10 月 中医専攻科卒業生、国際中医師試験にて全員合格(第1回)
2003 年
3 月 中医専攻科第4期生卒業
遼寧中医医院 開院
9 月 中医専攻科第5期生卒業
2004 年
3 月 中医専攻科第6期生卒業
事務局 代々木駅前に移転開局
9 月 中医専攻科第7期生卒業
2005 年
3 月 中医専攻科第8期生卒業
9 月 中医専攻科第9期生卒業
2006 年
3 月 中医専攻科第10期生卒業
9 月 中医専攻科第11期生卒業
2007 年
3 月 中医専攻科第12期生卒業
2008 年
3 月 中医専攻科第13期生卒業
教室、事務局 移転 新教室にて授業開始
9 月 中医専攻科第14期生卒業
2009 年
3 月 中医専攻科第15期生卒業
4 月 中医薬膳専攻科1期生 入学
2010 年
3 月 中医専攻科16期生卒業
9 月 中医薬膳専攻科1期生卒業