月経周期が正常より7日以上に遅れて来朝すること。たまに遅れたり、初経後の数ヶ月のうちに或いは更年期に月経の遅れはこれに含まれない。
一、 月経後期に関する中医学の考え
1. 腎気虚 精血が不足となり、衝任脈が空虚で時間通りに月経が来ない
2. 血虚 衝任脈が空虚で時間通りに月経が来ない
3. 陽虚内寒 気血の化生が足りなくて、衝任脈が空虚で時間通りに月経が来ない
4. 外感寒邪 血液を凝固させて、血おとなり、血海が時間通りに満杯できなくて、月経後期となる
5. 気滞 気機鬱滞で血おとなり、血海が時間通りに満杯できなくて、月経後期となる
6. 痰湿 体内の痰湿が衝任脈を犯して、血液の循環は遅くなる、血海が時間通りに満杯できなくて、月経後期となる
二、月経後期の弁証論治
1.腎気虚型
<主要症状>月経が遅れて、量が少ない、色が浅くて、質が薄い。眩暈、耳鳴り、舌が薄赤で、苔が薄白で脈が沈細である
<治療原則>補腎益気、養血調経
2.血虚型
<主要症状>月経が遅れて、量が少ない、色が浅くて、質が薄い。小腹部が隠痛、倦怠感、動悸、失眠、顔色が蒼白で、舌が薄赤で、苔が薄白で、脈が細弱である。
<治療原則>補血養営、益気調経
3.陽虚内寒型
<主要症状>月経が遅れて、量が少ない、色が浅くて、質が薄い。小腹部が痛くて、暖めるのと揉むのが好きで、腰リ腿軟、小便清長(量が多くて、無色)、四肢が冷え
舌が薄赤で苔が薄白で脈が沈遅無力である
<治療原則>温経助陽調経
4.実寒型
<主要症状>月経が遅れて、量が少ない、色が紫で、血の固まりを挟む。小腹部が冷たくて痛い、暖めると楽になる、四肢が冷たい、舌が紫色で、苔が白で脈が沈遅である。
<治療原則>温経散寒調経
5.気滞型
<主要症状>月経が遅れて、量が少ない、色が紫で、質が濃く、血の固まりを挟む。小腹部及び胸脇乳房に脹痛感がする、憂鬱、苔が薄白で脈が弦である。
<治療原則>利気行滞調経
6.痰湿型
<主要症状>月経が遅れて、量が少ない、色が浅く、質が濃い。肥満、眩暈、帯下が多い、舌が胖大、苔が白膩で脈が滑である。
<治療原則>燥湿化痰調経 |